台湾地震の発生から5日目。
山間部の孤立状態が解消された被災地では、行方不明者捜索のため、トルコからドローン専門の部隊が到着しました。
■台湾地震トルコドローン部隊が“恩返し”の捜索
7日、捜索に加わったのはトルコのドローンを専門とする救助部隊。落石が激しく、救助隊が立ち入れない場所に向けドローンを飛ばしました。ドローンチームが撮影したという太魯閣渓谷の現場の3Dマップです。遭難者の位置の特定に加え、救助隊の安全を守ることにもつながるとしています。
(トルコの救助隊)「私たちにとって恩返しをするチャンスだったので、感謝しています」
去年のトルコ大地震で受けた台湾からの支援に恩返しがしたいと、海外からの救助隊として初めて被災地に入りました。
現在安否が確認できない人は、台湾東部の花蓮県で6人。台湾のグランドキャニオンとも呼ばれ、地震当時、多くの観光客が訪れていたとみられる太魯閣渓谷では、この日も捜索が続けられています。
その一方で…
(高橋大作記者)「いま、泥に覆われていますが孤立状態にあった方たちの車5台はあるでしょうか、太魯閣峡谷の方から降りてきました。続々と降りてきます」
地震発生から寸断していた道路が開通し、山間部で足止めされていた人が次々と脱出しました。バイクで下山してきたのは、渓谷のレストランで働く男性です。
Q.どんな状況でした?
(渓谷のレストランで働く男性)「なんと言えばいいだろう、爆発した後という感じ。厨房の隅っこに隠れました。誰かたばこを一本貸してくれる?」
Q.バイクでどのくらいかかった?
「一時間半、危なかったよ。でも車がリードしてくれた」
ホテルなどに一時およそ600人が取り残されていました。
(ニューヨークからの観光客)「とても怖かったわ。地震は生まれて初めての経験でした。ホテルのスタッフ(の対応)がとても素晴らしかったです」
台湾当局によると、この地震による死者は13人、けが人は1142人に上っています。地震発生直後に、その対応の早さから称賛を集めた避難所は、7日午前中には撤収作業が完了し、全員がホテルなどに移ったということです。
4月7日『サンデーステーション』より
[テレ朝news]