薄暗い海の中を進む水中ドローンの映像。
能登半島地震後、FNNが撮影した富山湾の海底。
カメラは、元日の地震で富山湾に津波を発生させた海底地滑りの痕跡とみられる段差をとらえた。
深さ約300メートル地点に潜ったドローンが、まずとらえたのは角ばった石が一面に転がる海底。
しかし、本来生息しているはずのウニなどの生物は見当たらない。
そんな生物なき海底を進み、次にとらえたのが階段状の段差。
これが、地震の直後、富山湾に津波をもたらした海底地滑りの“痕跡”とみられる。
富山大学・立石良准教授「階段状の地形になっている。主要な大きい崖の上も滑りやすくなっていて、大きな崖と平行な小さな崖が(海底地滑りが起きると)できる。すごく貴重な映像」
地震によって最大震度5強を観測した富山県。
この海底地滑りにより、地震発生からわずか3分後に津波が押し寄せたとみられる。
地震発生から2カ月以上がたった能登半島。
その爪痕が大きく残る地域で6日、新たな動きがあった。
液状化現象で大きな被害が出た石川・内灘町。
住宅の全半壊が1463棟に及んだ内灘町。
これまで28世帯51人が避難生活を続けていたが、町内2カ所にできた仮設住宅への入居が6日から始まった。
町内では、3月中にもほかの2カ所に仮設住宅が完成する予定。
FNNプライムオンライン