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ドローン

異例残暑の影響各所に 暑すぎる鳥取砂丘ではドローンで対策も【サタデーステーション】(2024年9月14日)

台風13号の影響を受け、西日本から関東にかけては厳しい暑さになりました。3連休の観光地では暑すぎて、様々な異変も起きていました。(9月14日OA「サタデーステーション」)

■熱中症続出の鳥取砂丘

36.6℃の猛暑日となった鳥取。砂丘には多くの人が訪れていました。

到着したばかりの家族
「暑さにちょっと(奥まで行く)気持ちが萎えていますね」

砂丘の担当者によると、この暑さで砂丘の中に入らず、手前に留まる人も増えているのだといいます。しかし、取材中にも砂の上に座り込んでしまう人の姿が。

報告・中村恵ディレクター
「体調不良の方でしょうか、レンジャーが対応しています」

今日だけでも、熱中症などでレンジャーの対応を受けた人は5人にのぼったといいます。

鳥取砂丘レンジャー石橋和明さん
「9月になってこんなに熱中症状とみられる体調不良の方が出るのは初めてです」

近年は暑い時間が夕方まで伸びていることもあり砂丘の巡視時間を延長。さらに去年から行っているのが、ドローンによる巡視です。

観光客の立ち入りが少なく、レンジャーが回り切れないエリアをカバーするため導入されました。1日1時間ごとに7回稼働しています。(9月は金土日祝のみ)

体調不良者を見つけた場合には音声で呼びかけます。

(ドローンからの音声)
「体調は大丈夫ですか?大丈夫なら手を振ってください」

映像はレンジャー側に配信されており、その様子見て、どのような対応が必要か判断するといいます。実際先月には、ドローンが熱中症で倒れた人の発見に繋がったケースもありました。

ドローンを操作・スカイパトロールパイロット前田敦美さん
「熱中症患者はいったん倒れたら動けない。緊急性があるのかないのか、スムーズに判断できるようになった」

■秋の味覚・梨の成長にも異変

観光農園 西尾園 西尾祥幸代表
「新甘泉(しんかんせん)という品種は通常は黄色なんですけど、日があたるところだけ赤くなったり」

日光が強く、長時間あたると変色したり、まだらになった梨ができやすくなるといいます。梨の熟す速度をずらすため、白と茶2色の紙を使って光の量を調整しているといいますが。

観光農園 西尾園 西尾祥幸代表
「ほぼ同時に熟してくるような状況。2色の紙が意味をなさなくなるくらい気温が高すぎて非常に難しい状況にはなっている」

以前は10月上旬頃まで収穫していたこともあったという梨。最近はお彼岸を過ぎたあたりから、暑さで熟しすぎて、落下も相次いでいるといいます。

観光農園 西尾園 西尾祥幸代表
「早く出来上がるのはいいんですけど、終わるのも早くなってきている」

■暑さはいつまで?イベントの日程にも影響

さいたまでは、35℃を記録。ムーミンの物語の世界を体験できる施設では、噴き出す水を浴びて大喜びする子どもたちの姿が。びしょ濡れ体験ができる夏のイベントとして9月8日までの開催だったといいますが。

ムーミンバレーパーク広報 羽毛田紗矢香さん
「暑さが長引いているので、9月下旬予定で開催を延長してやっています」

みずあそびエリアの開放を延長する一方で。

報告・小山颯ディレクター
「暑さ対策でミストが出ている状態ですが、上を見てみますと秋をイメージしたりんごの装飾が施されています」

13日からは秋のイベントも始まり、2つの季節が重なった状態に。

ムーミンバレーパーク広報 羽毛田紗矢香さん
「夏のイベントを楽しみ、暑さをしのぎながら大人の秋のアートも楽しんで頂けたらと」

この異例の暑さは、いつまで続くのでしょうか。

テレビ朝日ウェザーセンター 野口琢矢気象予報士
「来週くらいまではまだ35度を超えるような極端な暑さというのがありますが、その先はもう少し落ち着いてくる見込みです。平年より気温の高い状態というのは、10月にかけても続く予想です」

■落雷“異例の多さ” 東京は例年の3.3倍

全国的に暑さが続く中、注意が必要なのが落雷です。雷や積乱雲などを撮影する「ストームチェイサー」として活動している青木豊さんは、茨城県を拠点に撮影を始めて17年。今年は“ある異変”を感じていました。

写真家・ストームチェイサー 青木豊さん
「今年は特に東京・埼玉で雷が多かった印象がある。今年は東京の都心あたりで積乱雲が発生して、それがどんどん北の方まで広がっていき、茨城県まで流れてくる状況があった。これまではなかったような動き」

実際に、今年7月と8月に東京都内で観測された雷の回数は1万8900回に上っており、なんと例年の3.3倍。埼玉県でも例年の2.8倍の落雷が観測されています。なぜ、今年、首都圏で落雷が急増したのでしょうか?

テレビ朝日ウェザーセンター 野口琢矢気象予報士
「南の海から湿った空気の通り道となる高気圧の縁に関東が当たることが多かったためです。地上付近の気温が平年よりも高い一方で、上空はしっかりと冷えていましたので、雷雨も起こりやすくなっていました。大気の状態も不安定となりやすい状態がまだしばらくは続くと思われます。そのため、今年はもうしばらく雷雨には注意しておいた方が良さそうです」
[テレ朝news]

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